YAMAHA INTEGRATED REPORT 2018
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スマートパッケージボートの提供を目指して。2018年は、船外機においては、従来型の船外機としては最大馬力となる425馬力の船外機を導入しました。また、ボートの分野ではフラッグシップモデルとなる大型サロンクルーザー「EXULT 43」の販売を開始しました。こういった取り組みの結果、売上高は3,382億円、利益率18.0%となりました。また、2019年の業績については、為替影響を最大限に織り込み、売上高3,380億円、利益率16.0%を予定しています。今後は、次世代操船システムや電動推進機の開発を進め、提携ボートビルダーの皆さんとともに、より操船しやすく、より環境にやさしいスマートパッケージボートの提供を目指していきます。2018年の実績と2019年の見込み信頼性と豊かなマリンライフマリン事業はお客さまに「信頼性と豊かなマリンライフを提供」し、海の価値をさらに高める事業へ進化してまいります。その内容は次のとおりです。「マリン文化を変える、日常が変わる」・人々の感動の時間・空間・体験を創造し、日常の喜びとして浸透させていきます。「海・人・社会を結ぶ」・世界中の人々とマリンの価値をつなぐプラットフォームとして、社会に必要不可欠な存在になります。「今日よりもっと素晴らしい海を、未来へ贈る」・マリンライフに関わるすべての人が望む“豊かな海”の恩恵を永続させていきます。「海の秘めたポテンシャルを解放する」・世界の海を知り尽くし、人類の発展に貢献する価値を生み出していきます。これまでも開発途上国の漁業において漁法を伝え、船外機やFRP船などの技術を提供することで食料の安定供給を図りながら経済の発展を支えるよう進めています。また、「ちゅらサンゴ」の取り組みに代表される環境と調和し共存する活動を推進していきます。こうした社会課題を改善する新しい技術の提供と豊かで美しい海を未来につなぐ環境保全活動を他分野のステークホルダーの皆さまとともに共創しながら、持続可能な社会の実現に向けて活動を進めていきます。社会課題の解決に向けて(億円)売上高・営業利益中期重点テーマと目標高収益体質の強化と持続的成長 基盤の確立• 船外機グローバル生産レイアウト生産能力とフレキシビリティ向上• 総合マリンビジネス戦略の拡がりシステムサプライヤーとして進化• 商品開発戦略魅力ある商品・サービスの提供• マリン長期ビジョン信頼性と豊かなマリンライフ海の価値をさらに高める事業へ市場とヤマハ発動機の概況主な競合船外機北米・欧州を中心としたプレジャーボート需要の拡大に伴い、船外機の需要増加にフレキシブルに追従するグローバルな生産体制を構築する。マーキュリー、スズキ、ホンダ、トーハツ、 エビンルードボート比較的安定した国内ボート市場では、引き続き、より付加価値の高いプレジャーボートを提供していく。また、Sea-Style等のソフト事業では、顧客志向に合ったサービスの展開を強化していく。ヤンマー、トヨタ、スズキ、トーハツウォータービークル最大需要地である北米に生産拠点を構え、高付加価値なモデルの投入により、競争力強化を図る。BRP、カワサキマリン:主要製品の状況と主な競合船外機マリンその他(中期目標)$110/€1302021(実績)$110/€13020183,382売上高608営業利益(予想)$105/€12020193,380売上高540営業利益3,740売上高760営業利益Yamaha Motor Co., Ltd. Integrated Report 201835

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