3−1 第1世代のスノーモビル図3−1に示す様に,車体の中央に位置するE/ 写真3−1は,1969年に国内向に生産されたS 3−2 第2世代のスノーモビル販の,原動力となった。写真3−2は,第2世代る。 \駆動軸 駆動軸 図3−1 スノーモビルのE/G位置ー トルーブシステムや,同じく極低温下で始動可能な気化器,路面負荷に合せて自動的に変速する ag 1世代 第2世代ー E/G配置が採用された。しかし重心位置が高く,倒れ易い事や,踏み固められた」二面では,スキーている。 スノーモビルの開発は,雪の基礎研究や,先行する他社の商品調査に始まり,多少の試行錯誤の後,数年後にはヤマハのスノーモビル技術として,確立された。−40℃での極低温下でも作動するオVベルト変速機,高速で回転する為,強度耐久性が厳しく求められるトラックベルト(無限軌道帯)等々のスノーモビル技術の基本的部分は,全て当時に確立され現在に至っているものばかりである。 この世代のスノーモビルの特徴を一事で言えば,G配置にあると言える。当時は,スノーモビルに ;ンジン ft要求される性能の内,山岳地や深い雪面での走破性能が重要視されており,トラック接雪面の確保と,深雪走行に有利な重量配分の得られるセンタ荷重が十分得られ難い為,施回性能が悪い事などの欠点も有り,スノーモビルを完全に乗りこなすには,ある程度の慣れが要求された。従って当時は,初心者にスノーモビルを乗せると「思った方向に曲らない」と,よく言われた。 現在,ヤマハでは,このセンターE/Gタイプのスノーモビルを生産していないが,今でも北欧では,深雪性能や山岳地での走破性を重視する傾向が強く,一部のメーカーでこのタイプが生産され350で,本年4月に愛知県西尾市の米津氏より,ほとんど新車の状態で,当社に寄贈された車両であ写真3−1 第1世代のS350A この世代のスノーモビルが,前の世代と最も異なる点は,E/Gをトラックベルト駆動軸の前方に移した事にある。これに依り車両の低重心化と,スキー荷重の増加を図り,同時にスキースタンス(トレッド)を広げて,左右方向の安定性を高める事が可能となった。又新たに開発した新パターントラックベルトや,スライドレールタイプの新サスペンションを採用した事で,平担路での高速安定性や施L司性能,乗り心地などが,飛躍的に向上した。これらの改良が,スノーモビル需要の最も多い,スノーベルト地帯での走路状況や,使われ方によく合い,その後のヤマハスノーモビル拡の初代モデルとなったGPX433である。 一方,車体の改良に加え,E/G出力の向上も毎年の様に行なわれた。当時盛んであった,生産車ストックでのオーバルレースでは,先のGPXモデルや,水冷E/Gを載せたSRXモデルが,大いに活躍し,ヤマハのパフォーマンスイメージを広げた。 図3−2は,歴代高性能モデルの,排気量当りのE/G出力の変化を表わしたものである。一 4一
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