技報No.5 eBook | ヤマハ発動機
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 3−4−2 室外機1心マウント方式一 36一○騒音,振動上の特徴 システム騒音低減上の役割分担として,システムの外部に通じる吸気系,排気系の騒音は,エンジン補器系で,その他のエンジン音はシステムのパネル類で防音するようになっています。エンジンノイズがダイレクトに影響する吸排気系は特に消音に努めました。吸排気系では単気筒エンジン固有の断続音を残さぬ事が重要な点でした。吸気音は,大容量の多段膨張型のサイレンサーで消音し,排気音は排ガス熱交換器を兼ねた多段干渉型マフラーと,サイレンサーで消音しました。部品の接続部,系の出入口に発生する気流音に対しても十分留意しました。振動は,低回転全負荷運転に於ても,システム系に有害振動を与えぬ事が要求されたため,通常の傾斜マウント方式では低回転領域での防振が難しく,新たに重心マウント方式を考えました(下図参照)。本方式により住空間への有害な振動の伝播を遮断できました。○耐久性上の特徴 10年以上の使用を考え,2万時間以上の耐久性が要求されました。エンジン各部の摺動部分は全て強制潤滑として油膜切れによる摩耗を防止し,また,動弁系の耐久性は開発当初より最重要課題として,徹底的に究明を行いました。材質の選定イズし,各種の材質選定をくり返し行いました。その他,解明すべき点も研究した結果,現在では2万時間タペット調整不要レベルの耐久性が得られています(使用条件のバラツキを勘案し,チェック項目には入れてある)。また,信頼性の点で特に要求される始動性と,安定した運転を可能とするため,広い可燃空燃比範囲を持たせました。特に希薄領域でも安定した運転が可能です。○その他 ガスエンジンでは燃焼室のデポジットの付着が少ない事に着目し,部品点数の大巾削減を狙って,シリンダヘッド,シリンダ,クランクケースを一体でダイカスト鋳造する構造を採用しました。(図8参照)これにより,ヒートサイクルによるガスケットトラブルの解消,オイルパン容量の増大も併せ実現できました。スリーブは鋳ぐるみ鋳鉄スリーブですが,低歪設計とした結果,オイル消費は0.3cc/hrと少量におさえる事ができ,2000時間でのオイル補給,4000時間での交換で済ませることができました。ウォータージャケット,吸排気ポートも中子等は用いず鋳抜きとなっています。○補器類では,燃料ガスの供給圧力を調整する0ガバナー,排気ガスの排熱を回収する排ガス熱交換器,AC100V電源で駆動されるスターティングモーター,AC点火系等の開発を行いました。 上下2ユニット形式としました(図to参照)。上ユニットは,空気熱交換器,冷媒配管,システムコントローラー,ガス供給系等を備えます(以下ヒートポンプユニットと称する)。下ユニットは前述の如くパワーユニットと称し,エンジン,コンプレッサー,排ガス熱交換器,エンジン補器,換気ファン等を備えます。ヒートポンプユニットは冷凍サイクルの大部分,システム制御を構成し,に当ってはFZ400の16バルブエンジンをガスナ

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