技報No.5 eBook | ヤマハ発動機
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「、ク一=一V,V, 5−1 浅瀬航走= 一5.特殊構造〔航走時〕スクリーンインテーク(転覆時〕V,≦V,(図13を参照) 5 一一2 転 覆図14 ウォーターロック構造一 26一のものを発揮するために考慮した特殊な構造である。図12排氣,排水設備 ウォータービークルの配置は前述したとおり,ボートと同じ機能を有しているが,ボートと比較すると諸々の面で異なる特殊な構造を持ち合わせている。これは浅瀬での航走,転覆,沈没,水の打込みへの対処のためのものである。そして,これらは前述したウォータービークルの運動特性そ ウォータービークルはジェット推進機関を船内に設置することにより,船底部には突起が無い構造になっている。したがってボートと比較するとプロペラとプロペラを支える部分が無い分だけ浅瀬を航走することが出来る。この為に構造的には浅瀬でインペラ部に異物の吸込みを未然に防止するスクリーンを吸水口に設けている。また浅瀬でノズルデフレクターを破損させないようにする為,ノズルデフレクターを船体内に入れ,プレートでふたをし,平滑な面を形成している。 この浅瀬航走の特性は単に浅瀬を走れるという利点だけでなく,今までのボートが深い場所でしかボートの上下架をすることが出来ないのに対して砂浜から上下架できるという利点も持っている。 これによって港からしか出られないボートの弱点を大きくカバーすることができる。 一般的にボートは転覆した場合には継続して航走することが出来ないものである。したがって転覆するような状態にならないように設計するのが普通である。この場合,静的にも動的にも復原力を大きくするため,幅を大きくするとか,重心を下げるとかの工夫をしている。そのために操縦者の移動ぐらいではボートの運動性が変らないのが普通である。ウォータービークルは,運動性は当然として,基本的な安全性の確保から転覆しても,即,継続運転が可能であるように設計した。 その第1には,転覆してもエンジン内に水が入いり,再始動が出来ないような状態を作りださないことである。これは,転覆した場合エンジン内に排気管を通して水が逆流しないようにする為,ウォーターロックを設置した。このしくみは図14のようになっており転覆し,180度さかさまになってもエンジン内に水の浸入のないようにしている。r 」『 =図13船底形状

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