技報No.5 eBook | ヤマハ発動機
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 4−1 冷却系 4−1−1 強制空冷エンジン4.エンジンの変遷フアンプーリー2ファンケースいる。表4−1 スノーモピル用エンジン仕様表わしている。     クランクシャフト図4−1 軸流ファンエンジン図4−2 遠心ファンエンジン 現在生産中のヤマハスノーモビルに搭載されているエンジンの内,基本となる8モデルの仕様を表4−1にまとめた。 エンジン廻りでスノーモビルに独特な部分は数多くあるが,今回は冷却系,潤滑系,吸気系に焦点を絞り以下に説明をする。 スノーモビル用エンジンの冷却方式は空冷,水冷の2方式に分類する事ができる。 遠心ファンによる強制空冷方式からスタートしたスノーモビル用エンジンは,その後の高出力化,低騒音化の流れの中で自然空冷,軸流ファンによる強制空冷,水冷といった種々の方式が様々なモデルに採用され,現在では自然空冷方式は姿を消し,各社共ファンによる強制空冷エンジン及び水冷エンジンを採用している。 強制空冷用のファンとしては,軸流ファンまたは遠心ファンを採用している。軸流ファンエンジンの例を図4−1に,遠心ファンエンジンの例を図4−2に示した。図中の矢印が冷却風の流れを これらの両方式については,軸流ファン方式は高性能スポーツモデルに,遠心ファン方式はファミリーモデルにという使い分けを行っている。 軸流ファン方式の特徴は,冷却系全体としての効率が遠心ファン方式に比べて高い事,及びエンジン幅を狭くおさえる事ができる為,エンジンをフレームの低い位置に配置する事ができ,それにより車の重心位置を下げる事が可能になるという事であり,一方遠心ファン方式の特徴は軸流ファン方式に比べてコストが安いという事である。これらの特徴を活かした両方式の使い分けを行って 尚,長い間,冷却風の吸込口と排出口の両者がシュラウド内にある方式が採用されてきたが,この方式ではシュウラド内の熱い空気によるエンジンの冷却,及びその繰返しによる冷却風温の更なる上昇という悪循環があり,冷却方式としては問題が多かった。これらの欠点を改善する為に,最一 6一

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