技報No.3 eBook | ヤマハ発動機
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9.結 論水素ポート加熱用温水せん。遠隔操作遮断弁(写真4)  た。  した。  できた。って欲しい。」との要請により始まった。しかも「カ写真4 Mf’Hタンク及び操作パネル  い一一一つのトータル制御システムが開発できた。一 47一めている。特に事故の場合,水素雰囲気内に火花を散らす恐れの有る可動部分が全く無いことは,実際.L安全であり,そのことが,この試作車を運転する人の精神的緊張を大いにほぐしている。つまり,無いものは故障のしようがなく,それによる事故の起りようがないということである。 更に,M/H加熱に温水を使用している点も,排ガス直接加熱に比べると安心できる点である。 今度の水素燃料エンジン及び同自動車のプロジェクトに協力して,次の成果及び結論が得られた。1.速度100km/hrで連続走行できる水素燃料自動 車の試作に協力できた。2.水素ガス低庄筒内噴射型のガスエンジンが, 試作,・改造ながら実現でき,ノンスロットル 超稀薄運転を可能とし,高い熱効率を実証し3.水素燃料発生量制御+出力制御の全く新らし4.上記制御システムは,実車に於ても、新開発  のプログラマブル電子制御装置により,プロ  グラムを含め,良好に制御できることを実証5.定常走行は勿論,始動,アイドル,加速減速、  再始動等の全ての運転状態で燃料流量制御は,  おおむね良好で,逆火も生じないことを実証6.低圧でも短時間に大流量の水素ガスを流せる 弁機構の実用性を実証できた。 この仕事は「リフト1mm,作用角60°のカムを作ムができるなら,エンジンも作って欲しい。」と言う順序で。こうなるには,それなりの理由があるわけで,その理由とは1000 e/minものガスを流せる小型インジェクターは電磁弁で出来るあてはなく,苦肉の策として吸気弁と同じ方式ならできるのではないか,というアイデアに基づいて,持込まれた話のようであった。水素供給弁ができるかどうかが,この仕事のキーポイントで,エンジンはそれに付いて来たわけである。そういう解決策を考え出され,ヤマハに白羽の矢を立てていただいた工業技術院,機械技術研究所,エネルギー機械部の故鈴木部長,内山課長,浜主任研究官に感謝致します。又,4バルブエンジンの利用というアイデアと共に,この仕事を指名によりまかせていただいた,山下重役にも感謝しなければなりま 仕事を始めてからは,失敗話しも有り,成功話しも有り,又それぞれの部品についても同様な事の繰返しで,実に多くの方々のお世話になった。これ等,仕事上の協力については全て割愛させていただくとしても,燃料系部品の設計,改造,製作を担当していただいた愛三工業の技術課植村係長,それから制御システムの初回試験のため車両10.あとがき

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