2.水素エネルギーの意義工業技術院・機械技術研究所: 総括,試験・研究主体,契約主体工業技術院・化学技術研究所: 水素吸蔵合金及び,そのタンクの研究川崎重工業㈱鉄構機器事業部: 水素吸蔵合金タンク及び水素供給操作 パネルの設計,製作㈱トヨペットサー一一ピスセンター開発室: 車両搭載関係の設計・製作ヤマハ発動機㈱ AM事業部: 水素燃料エンジン及び制御システムの 設計・製作ヤマハ発動機㈱ 電子応用技術部: 電子制御ユニット及びそのプログラム の設計・製作表2 役割分担こうして第三の利点は,(1),(2)のプロセスがリサイいる。一 36一ない点にある。第二の利点は逆反応式(2)が比較的にも成り立つようなプロセスが研究されている。)しる。今年は水素トラック武蔵7号を完成した(9,いる8H、十」,o、■>H、0+Akcal……(1) ロ 取り出せる熱量(モル発熱量)は効率を考慮する必要があるので,A<Bの程度化の問題等の環境面からのニーズとあいまって,水素利用技術はこれから益々研究されることとなろう。更に水素吸蔵合金と言う新材料の登場でその傾向は加速されよう。関連するトピックスとしては,昨年から今年にかけて,国内の他の二つの民間プロジェクトもその最新の成果を発表している。一つは武蔵工大の古浜教授のグループの世界的に有名になった熱面点火ディーゼルエンジンで,液体水素を利用した高圧噴射である点が特徴であもう一つは鹿児島の水素エネルギー開発研究所の水噴射水素ガスエンジンで,米国の鉄道会社ユニオン パシフィック社の鉄道機関車用エンジンとしての利用を図るテストをしていくことを発表している。まさに全く新らしい蒸気機関の誕生が期待されている(8彼等は昭和59年にロータリーエンジンを水素燃料用に改造して,乗用車を走らせて 水素を燃やせば水蒸気(水)になる。水を電気分解すれば水素と酸素に戻せる。この簡単な化学反応からも重要な概念をくみ取ることができる。H,0+」三Lkcal■> H、十To、……(2) 分解に必要なエネルギー(モル反応熱) 水素を燃料に使う第一の利点は,反応式(1)中に表向き有害物質あるいは環境汚染物質を全く含ま簡単に行い得る点にある。 (但し,この場合エネルギーの経済性を度外視すればの話しで,経済的クル可能な点にある。この点が化石燃料の枯渇という暗い未来予測に対する一筋の光明をともすヒントとなりうるわけです。こうした水素をエネルギー源に使う経済体系が“水素エネルギー経済”と呼ばれている。現有の化石燃料が枯渇した時,水素経済社会が来るという仮説は,ここから来て さてこの反応からもう一つの哲学なり経済学を学ぶとすれば,燃料水素を作るにもエネルギーが必要で,化学反応はヘスの法則(総熱量不変の法則)からA=Bが結論できるが15)実際には,加えた熱量以内でしか,熱量を利用できないことである(A>Bとは絶対にできないこと)。工業的にが問題となる。その場合加えた熱量より,取出せる熱量が少ないわけですから,加える熱量をそのまま直接使った方が有効ということになるからです。しかし,いわゆる可搬型の燃料として,いつでもどこでも使えるようにすることにより,商品性が出てくるのなら,A<Bでもかまわないわけです。それで経済的に成り立つかどうかの問題となります。従って不等式の意味するところは,工業的には“B”のもととして,安い熱源を使わないと経済的にはナンセンスということで,つまりは地球規模,宇宙時間規模で考えれば,Bとしては太陽
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