2015年－ | YAMAHA MOTOR DESIGN

YPJ-R

ロードバイク未経験者から自転車愛好家まで幅広い層にアプローチするため、「電動らしくない外観」と「電動アシストの利点を感じてもらえる」デザインの両立を目指した。デザイナーが思い描いたスポーツテイストのアイキャッチなフレームラインを、ハイドロフォーミング製法により実現した。

YZF-R1

デザインコンセプトの “The Speed Racer”は、YZR-M1が備える空力特性や造形の考え方を採り入れることを示したもの。最速を目指した結果の水平基調デザインに、表面積を最小化したカウルの内外を走行風がクロスする空力特性など、M1で磨き抜かれた造形を全身にまとった。R1のアイコンとして受け継がれてきた2灯式のヘッドライトは、明快なコンセプトを受けて新開発のLEDランプユニットに変更され、M1と同様のエアインテークが設けられた。

YXZ1000R

商品コンセプトは“King of the Desert”。北米市場からのリクエストは、「人に自慢したくなり、ディーラー店頭で圧倒的な存在感を放つデザイン」だった。デザインコンセプトを“Performance Beast”と定め、地を這うような機動力と、力強さと洗練の融合を追求した。ダウンフォースの効いたロー＆ロングのシルエット、“Evil Eye”と呼ばれる鋭い顔つき、走る気にさせるパッセンジャー空間等で“Performance Beast”を具現化した。

190 FSH SPORT

ファミリーファンカテゴリーで成熟を重ねたスポーツボートを、さらに多くのアクティビティに対応させたモデル。トーイングやフィッシングを家族で楽しめるようセンターコンソールを採用し、フィッシングの機能面も充実したデザインとした。

SR-X 24

フィッシングやクルージング、トーイングなど、さまざまなプレイスタイルに対応するマルチパーパスボート。スクエアバウ＆バウライダーを持つスポーティでスタイリッシュなデザインを特徴とする。クルーザー派には会話が弾むアフトシートや日差しを避けるルーフ、フィッシング派にはレールやデッキウォッシュ、トーイング派にはトランサムステップ等、汎用性の高いパッケージでさまざまなカスタマイズを可能とする。

ユニットプールきらきら

保育園や幼稚園の夏場の遊具として人気のFRP製組立式幼児用プール。オフシーズンには園庭等にコンパクトに収納できるユニット構造が特徴。床面にレイアウトした排水口や幅広のデッキ、また人にやさしい曲面仕上げなど、各所に安全性や使いやすさに配慮したデザインを施している。

XSR900

MT-09のプラットフォームを用い、その優れた素性を受け継ぎながら、レトロで普遍的なスタイリングを実現することで新たな価値を提案。MT-09のコンポーネントを隠すことなく、逆に魅力的に見せていく発想の転換でデザイン開発が進められた。ヘアライン仕上げのアルミ材にブラックアルマイトを施したプレート部品など、さまざまな金属加工方法を用いることでオーセンティックなイメージを強調している。

YZF-R6

“Thrilling Beauty”をデザインコンセプトに、ライダーの挑戦心を掻き立てるスタイリングを目指した。R-DNAを継承しながらLEDポジションランプによって「睨み」や「生命感」を増したフロントフェイスは、コースインに臨むライダーの緊張感や闘争心と同調する。また「センターコア」と「クロスレイヤード」という二つのコンセプトによって、エアロダイナミクス効果に優れたスタイリングを実現。センターコアはマシンの中心を空気が通り抜ける様を可視化し、クロスレイヤードは翼を持った生物が空気を切り裂く姿を表現している。

TMAX530

欧州の大型スクーター市場でトップの人気を誇るベストセラー。スポーティとエレガンスが調和したプロポーション、精悍なフロントマスク、シリーズのアイコンであるブーメランモチーフなどを継承する。フロントビューは、レンズの輪郭にクロームライン、ランプの瞼（エクステンション）にシルバーを入れることで、精悍かつ若々しさを高めている。また、インテリアは高級セダンをイメージ。レッグシールド左右のリッドには職人手づくりの成形型によるラインをあしらうなど、各所に高い質感を求めている。

VK Professional Ⅱ EPS

雪上でのさまざまな業務用途で必要とされる実用性と、ワンクラス上の快適性を兼ね備えたユーティリティの最上位モデル。後方視認性の向上と破損防止を目的にスクリーンの内側にバックミラーをレイアウトするなど、その実用性の高さは外観からも感じることができる。独自性の高いヘッドライトの形状やレイアウトは、雪だまりによる照射能力の低下を抑える機能を追求したもの。

YMR-08

「新しい農業スタイルを空から創る」ことを目指した産業用マルチローター。造形美と機能美を融合したデザインは、近未来の農業に向けたヤマハからの提案。機動性や爽快感を大切にするモビリティメーカーの発想とノウハウで、その優れた機能・性能だけでなく、所有する悦びを満たす造形が志向された。プロペラはコンパクトに折りたたむことができ、可搬性にも優れている。

EXULT 43

クルージングやマリンステイなど、さまざまなレジャーを楽しむマリンファンに提案するプレミアムヨッツ。大海原においても一目でEXULTと判るシルエットを特徴とし、継ぎ目のないシアーラインを優れた製造技術との連携により具現化した。キャビンスペースのインテリアには「洋上の迎賓館」として美を求め、こだわり抜いた調度品が船内を華やかに演出する。

NIKEN

LMWの大型スポーツを新種の乗りものと捉え、これまでにない「新たな走り」を予感させるスタイリングを追求。アルペンロードを自在に駆け抜ける高次元の運動性能の視覚化を目指し、新しい構造を積極的にデザインにも活用した。「攻めのLMW」を伝えるシルエット、エアロダイナミックとフローティングの軽快感を併せ持つフロントフェイスなど、上質と性能が共存したスタイリングを実現した。

F425A

信頼性と耐久性を信条とするヤマハ船外機のフラッグシップ。搭載するボートの外観を引き立てる個性的かつダイナミックなフォルムを採用した。革新的なデザインを追求する過程では、設計や製造部門との緊密な連携を図り、内部構造の見直しや部品形状の吟味に取り組むことで、次世代船外機にふさわしい構造・フォルムを実現している。

TRICITY300

“The Smartest Commuting Way（賢い通勤手段）”をコンセプトに開発したミドルクラスのLMW。TRICITYシリーズ共通の「Y」モチーフを継承しながら、彫りの深い冷静な表情を持たせたフロントマスク、快適な通勤を予感させるプロポーション、上質なスーツや革靴を想起させるCMFGなどにより、デザインコンセプトである“My Right Arm（ビジネスを支えてくれる頼れる右腕）”を具現化した。

EC-05

台湾Gogoro社との共同開発による電動スクーター。Gogoro社製の基本骨格に、外装デザインのみで「走りの機能」と「人機官能」の表現に取り組んだ。これらを実現するため、モーターが生み出す動力を力強く後輪に伝える様を視覚化するとともに、キャラクターラインを高い位置に設定することでヤマハらしい軽快な運動性能を表現。車体色は、未知なる深海や宇宙など手つかずの領域における最初の呼吸を想起させるアイソレートブルー。ヤマハEVを象徴するカラーとして専用開発を行った。