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Vol.13 挑め、登れ、超えてゆけ。若き情熱、世界へ。

オロン — フランス / コンブレン オー ポン — ベルギー - 2018年9月28日

オロン — フランス / コンブレン オー ポン — ベルギー

技術者たちの自発的・自律的な研究活動を奨励する研究部門の風土。そうした活動を糧にエンジニアとしての幅を拡げ、そのエネルギーでヤマハらしいイノベーションを起こしていこうという取り組みが進められています。自らもアマチュアライダーとしてトライアルを楽しむ一人の技術者の情熱が、やがて仲間たちを巻き込み、強固なチームとなって世界一を目指したチャレンジの物語。

「現状EV(電動車)の最も大きな課題は、航続距離。しかしトライアルという競技では、長距離走行は求められません。そのぶん、競技で必要とされる低速トルクや機動性にリソースを割り当てれば、エンジン車を凌ぐことができるのではないか――。ずっとそういう思いを抱いていました」

トライアルとは、岩場や林間など自然の地形を活かして設けられた難所(セクション)にオートバイで向き合い、足を着かず、各セクションを駆け抜ける競技です。足を着くと減点され、複数のセクションの合計点によって順位が決定します。

その世界最高峰の舞台は、ヨーロッパを中心に転戦する「FIMトライアル世界選手権」。2017年からEVによって競われるTrialEクラスが新設され、2018年、ヤマハ初の電動トライアルバイク「TY-E」が、フランス大会、ベルギー大会の2大会に出場しました。

ヤマハ発動機の研究部門には、日々の研究活動とは別に、業務時間の5%を使って自発的・自律的な研究を奨励する「エボルビングR&D活動」(通称・5%ルール)という制度が存在します。電動トライアルバイク「TY-E」は、この5%ルールによって誕生した先行開発車両です。

「世界で戦うことのできる電動トライアル車の開発」を志した若き技術者の情熱は、やがて会社を、技術者仲間たちを、そして日本を代表するトップライダー黒山健一選手を動かし、ともに世界一を目指して歩みを始めました。

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