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「きれいな水」で飲料水不足に悩む新興国の暮らしを変える セネガルに新興国向け小型浄水装置を10基設置

2018年2月16日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、セネガル川流域に新興国向け小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」10基を2018年2月から順次設置し、11月に全基完成予定です。なお、1案件における複数基の設置は今回が初めてです。

 本件は、2013年6月に開催された第5回アフリカ開発会議(TICAD V)において、アフリカへの支援策として日本政府が掲げた「1,000万人に対する安全な水へのアクセス及び衛生改善」を具現化するものであり、当社は日本政府からセネガル政府への無償資金協力案件を落札して当装置の設置を行います。

 ヤマハクリーンウォーターシステムは「緩速ろ過」という自然界の水浄化機能をベースにしたシンプルな構造が特徴です。大きな電力や専門の技術者によるメンテナンスが不要で、住民による自主運営が可能な浄水システムです。当社では、外務省や経済産業省、JICA(国際協力機構)、JETRO(日本貿易振興機構)などの公的機関、UNDP(国連開発計画)など国際機関との連携・協力によって、この小型浄水装置の導入を進めています。この活動は、SDGs(持続可能な開発目標)の「目標6:すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」への取り組みでもあります。


SDGs※(持続可能な開発目標)=国連の「持続可能な開発サミット」(2015年)で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中の2016年から2030年までの持続可能な開発目標。国際社会の共通課題である17の目標と169項目の達成基準が盛り込まれている。

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ヤマハクリーンウォーターシステム施工の様子


ヤマハクリーンウォーターシステム動画


[ドキュメンタリームービー“Moving you” -アフリカの水を変えたい。暮らしを変えたい。編-]
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/movingyou/001/



ヤマハクリーンウォーターシステムの特徴

地球環境にやさしい浄水システム

ヤマハクリーンウォーターシステムは、古くから世界各地で使われてきた「緩速ろ過式」をベースに、凝集剤やフィルターを使用しないため、運用による環境負荷が低く、河川や湖沼の表流水を原水に、1日に8,000リットル(約800~1,200人分)の浄水を供給することが可能です。また、シンプルな構造から、メンテナンスが容易であることも特徴です。



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導入による暮らしの変化

ヤマハクリーンウォーターシステムを使うと、河川や池の水をきれいな水に変えられます。衛生概念向上への寄与や、下痢・発熱などの低下にも効果を見せています。水汲み活動からの解放による生産・学習活動への転換、また水配達や清浄・製氷などのビジネスによる村落開発など、暮らしにさまざまな変化が起こっています。さらに運営のための委員会が設立されるなど、自治能力の向上にもつながっています。



設置状況(2017年12月現在) ※本件10基を除く

総設置数:12ヵ国24基

・アフリカ:7ヵ国10基 (セネガル、モーリタニア、ベナン、コートジボアール、コンゴ民主共和国、アンゴラ、カメルーン)
・アジア:2ヵ国8基 (インドネシア、ベトナム)
・アジア(モニター設置):5ヵ国6基 (カンボジア、ミャンマー、ラオス、インドネシア、ベトナム)

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