低・中速域でも力強く、操作性に優れたポータブル4ストローク船外機 「F8F」「FT8G」新発売
2015年2月18日発表
ヤマハ発動機株式会社は、8馬力の4ストローク船外機「F8F」およびハイスラスト(高推進力)仕様の「FT8G」を新開発し、2015年2月18日より発売します。
「F8F」は、212cm3、2気筒のパワーユニットを採用。従来の同馬力モデルの「F8C」から排気量を増加させたことで、特に低・中速時においてパワフルかつスムーズな推進力を生み出します。また、信頼性と耐久性を向上させるとともに、軽量・コンパクト化を実現したほか、静粛性、低振動性、優れた燃料経済性を発揮します。
環境対応の面では、2008 年CARB(カリフォルニア州大気資源局)の規制による最高基準値(3-STAR)を達成しています。
名称 | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 |
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F8FMHS | 2015年2月18日 | 208,800円 (消費税抜き) |
400台 (年間/国内) |
F8FMHL | 214,200円 (消費税抜き) |
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F8FWHL | 240,900円 (消費税抜き) |
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FT8GMHX | 238,700円 (消費税抜き) |
開発背景
10馬力以下の小型船外機は、主にインフレータブルボートをはじめとする可搬型ボートの主機として、また、中型フィッシングボートやセーリングクルーザーの補機として使用されます。また、業務市場においても養殖作業船や漁業用小型和船の主機として使用され、プレジャー、業務を問わず世界の幅広い市場で需要があり、多くはポータブル船外機として、持ち運びや保管の利便性、より扱いやすい操作性などが求められています。
「F8F」および「FT8G」は、こうした市場のニーズにきめ細かく応え、幅広い用途に対応するポータブル4 ストローク船外機として開発しました。
主な特長
●低・中速域でも力強い走行性能を実現
排気量212cm3、4ストローク直列2気筒SOHCのパワーユニットを採用。低・中速域においてもパワフルでスムーズな走行性能を実現しました。また、エンジンばかりでなく、ロアケースには水面下の抵抗の抑制に効果的な形状を採用し、スピード性能を向上させています。
●操作性、利便性の向上
「F9.9J」で好評の人間工学に基づいた独自デザインのティラーハンドルを採用。スムーズなハンドル操作を実現するとともに、シフトレバーをティラーハンドルに設置し、すばやいシフト操作を可能にしています。また、スイッチ類や警告灯などを船外機前部に集中させ、操作性を向上させました。
ボトムカウリング後部にパッドを設置し、船外機を寝かせたまま安心して保管することができます。また、ティラーハンドルを折りたたむことができ、保管時の省スペース化を実現しました。
大型グリップを採用し、ボートへの取り付けや持ち運びを容易にしています。また、水道ホースにつなぐことでエンジンを運転することなく冷却水路を洗浄できる「フレッシュウォーターフラッシングデバイス」を装備しています。
●優れた環境対応性
メカニカルバランスに優れ、燃焼効率の高い4ストロークエンジンを採用し、燃料経済性を高めたほか、ブローバイガス再燃焼方式によるクリーンな排気を実現。またラビリンスエグゾーストや水壁式の防音システム、大型ラバーマウントの採用により、低振動・低騒音を実現しています。
●優れた防食性能、耐久性と信頼性
高品質アルミ素材の採用、独自の塗装や、防食アノードの適正配置により、優れた防食効果を実現。ドライブシャフトとギア周りの強度を高めたほか、ブラケットは当社の20馬力船外機と同等の強度を確保するなど耐久性を向上させています。
主要諸元
仕様 | F8FMHS | F8FMHL | F8FWHL | FT8GMHX |
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エンジン形式 | 4ストローク 2気筒 SOHC | |||
総排気量 | 212cm3 | |||
ボア×ストローク | 56×43mm | |||
プロペラ軸出力 | 5.9kW(8ps) / 5,500rpm | |||
燃料供給装置 | キャブレター | |||
燃料の種類 | レギュラーガソリン | |||
舵角 | 左43°/右43° | |||
スタート方式 | 手動 | 手動/電動 | 手動 | |
ステアリング方式 | マニュアルハンドル | |||
乾燥質量* | 40kg | 41kg | 45kg | 44kg |
トランサム高さ | 431mm | 558mm | 620mm |
*アルミプロペラ付きの質量。