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軽量・コンパクト・高性能を実現 バスボート専用 4ストローク船外機「F165A」新発売

2013年9月20日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、軽量・コンパクト設計に加え、加速性能、クリーン排気、優れた燃費性能を実現したバスボート専用の4ストローク船外機「F165A」を開発し、「VMAX SHO」シリーズの国内モデルとして2013年10月4日より発売します。
 「F165A」は、北米を中心に人気の高いバスボートに特化した165馬力の4ストローク船外機で、直列4気筒、2,785cm3エンジンを搭載。同クラスの当社製4ストローク船外機として初となるVCT(可変カムシャフトタイミング=エンジンの負荷状況により吸気タイミングを変化させ吸気効率を高めるシステム)を採用し、従来の当社製バスボート専用2ストローク船外機を上回る加速性能を実現しています(当社調べ)。また、マルチポイントフューエルインジェクションをはじめとする独自技術の投入により、優れた燃焼効率、燃費性能を実現しています。
 トップカウリングのデザインとグラフィックは「VMAX SHO」シリーズと統一し、スポーティかつパワフルなイメージを表現しています。
 環境対応の面では、世界で最も厳しいと言われている米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)の2008年度規制値における最高基準値(スリースター)をクリアしています。

VMAX SHO「F165A」
発売日 2013年10月4日
販売計画数 100台/年間(国内)
メーカー希望小売価格例 ¥1,837,500 [本体価格¥1,750,000・消費税¥87,500]

開発背景

 広大な湖の多い北米では一般的なレジャーとしてはもちろん、年間を通じて数多くのバスフィッシングトーナメントが開催されるなど競技としてのバスフィッシングが盛んで、バスフィッシング専用ボート(バスボート)の需要も堅調に推移しています。バスフィッシングトーナメントでは、定められた時間内に広大な湖のポイントからポイントへと移動しながら釣果を競うため、これまでは軽量で加速性能とスピード性能に優れた特性を発揮する2ストローク船外機が主流でした。こうしたなか、ヤマハでは2010年に、従来の2ストローク船外機を凌駕する軽量化、コンパクト化(いずれも当社比)と、優れた加速性能を高次元で両立し、V6型4ストロークエンジンを採用した高性能バスボート用船外機を「VMAX SHO」シリーズとして開発しました。
 このほど発売する「F165A」は直列4気筒のエンジンを採用したシリーズ最軽量モデルとして開発したもので、これまで重量バランス等により搭載できなかった小型バスボートへの搭載をも可能にしています。



主な特長

●軽量・コンパクト・ハイパワー
 排気量2,785cm3、直列4気筒、DOHC・16バルブのパワーユニットを採用。軽量・コンパクト設計の徹底により、2ストローク船外機と同等の重量を達成。
 VCT(可変カムシャフトタイミング)の採用により低中速域のトルク性能を向上させ、俊敏性と加速性能を大幅に向上させました。
 ECM(エンジンコントロールモジュール)を採用し、エンジン内に取り付けられた各種センサーからの情報を基に、エンジンの燃焼状態を精密にコントロールします。


●高速走行に対応するVMAX専用設計
 新デザインのVMAX専用プロペラ(別売)を採用し、より効率よく船外機の性能を引き出しています。
 トップカウリング(エンジン本体を覆うカバー)には、独自の「エアインテーク・ドレインシステム」を装備し、カウリング内への水の浸入を大幅に減少。


●優れた燃費性能と環境対応
 燃料を最適なタイミング・量で燃焼室に供給する「マルチポイントフュエルインジェクション」や、ブローバイガス(未燃焼の混合気)に混合したエンジンオイルを分離し、燃料のみを再び燃焼室に戻す「ブローバイガス再燃焼システム」を採用し、優れた燃費性能とクリーンな排気を実現。
 アイドリング時に排気ガスを迷路構造のチャンバーで徐々に膨張させ、中・低速域での騒音を低減する「アイドリング騒音低減システム」を採用。


●優れた操作性と利便性
 スムーズかつ確実なスロットル操作を可能とする電子スロットルを採用。
 ECMにより、油圧低下やオーバーヒートなどエンジンの異常をいち早く警告するばかりでなく、センサーに異常を来した場合はエンジン回転数を安全域に引き下げ、運転を継続するシステムを装備。
 最新の電子システムの稼働に充分な容量を持つ発電装置(50アンペア)を搭載。
 高度なデジタルネットワークにより操船者に船外機の情報を伝える「コマンドリンクシステム」に対応しています。
 ECMにパソコンを接続し、画面上でセンサーなどの故障箇所や故障履歴の確認ができる故障診断システム「ダイアグノシス」を搭載。


主要諸元

仕様 F165AETL
エンジン形式 4ストローク/16-Valve/DOHC/直列4気筒
総排気量 2,785cm3
ボア×ストローク 96.0×96.2 mm
プロペラ軸出力 121.4kW(165ps) 5,500rpm
燃料供給装置 電子制御燃料噴射
舵角 左右各32°
スタート方式 電動スタータ
ステアリング方式 リモートコントロール
乾燥質量 223kg(プロペラ装着時)
トランサム高さ 516mm
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