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優れた加速感を最先端技術の投入で実現 "The Art of Engineering"を具現化するヤマハのフラッグシップモデル 「VMAX」新発売

2009年3月10日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、1679cm3の水冷4ストロークDOHC・V型4気筒4バルブF.I.エンジンをアルミ製フレームに搭載し、優れた加速感と力強さの中に優美さをもつスタイリングを特徴とする新製品「VMAX」を日本市場向けに2009年4月20日より新発売する。予約受付・販売は全国約200店の「VMAX取扱店」が窓口となる。

 1985年に誕生した初代「VMAX」は、当初米国向けで導入したが、独自性あるキャラクターが支持され日欧でも人気を呼び、ヤマハモーターサイクルのフラッグシップとして、今日も強い存在感を示している。
 四半世紀ぶりとなる2008年6月、欧米向けモデルとして新「VMAX」を発表。新「VMAX」は従来の基本コンセプトとアイデンティティを継承しつつ、最新技術の織り込みによる優れた加速感と快適な走行性を実現、フラッグシップモデルに相応しい躍動感ある斬新なスタイリングに仕上げた。



製品写真

「VMAX」


名称

「VMAX」

発売日

2009年4月20日

カラーリング

ブラックメタリックM(ブラック)

販売計画

800台(年間、国内)



市場背景と製品概要

 1985年米国向けに誕生した初代「VMAX」は、V型エンジンを中心においた独特のスタイリングやドラッグレースをイメージさせる太いリアタイヤ、クロームメッキ仕上げのメーター類などを特徴とし、直線での優れた加速性能を具現化させるため1198cm3の水冷4ストロークDOHC・V型4気筒エンジンが搭載された。発売以降北米に加え、日欧でも幅広いファンを獲得、カテゴリーを超える独創的なモデルとして20数年にわたり独自の世界観を提唱しながら市場に強い影響力を与えた。(日本仕様は1990年より1999年まで発売)

 今回の新「VMAX」は、1985年登場の初代「VMAX」から四半世紀ぶりのモデルチェンジとなる。従来モデルの伝統とアイデンティティを受け継ぎ、躍動感あるスタイリングに最新の電子制御技術「G.E.N.I.C.H.」に基づく装備を投入するなど、随所に最先端の技術を投入し、ライダーの感性に対する優れた応答性を引き出したモデルである。

 国内401cc以上のスポーツバイク需要は年間5万台程度と安定しており、 リターンライダーや新規免許取得層も含め「大人のライダー」が増加している。この状況下、お客様からは高品質でかつ独自性あるキャラクター、所有感を備えるモデルを求める声が強く聞かれている。今回の新「VMAX」は、このような声に呼応しつつ、存在感ある新設計1679cm3エンジンを採用し、フラッグシップモデルにふさわしい質感、VMAXならではの独自性あるスタイリングなどを高次元でバランスさせたモデルとなっている。



主な特徴

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1) 優れた加速感に貢献する新設計V型4気筒エンジン
 優れた加速感、パワフルなクルージング性能を達成するため新設計水冷4ストロークDOHC・65度V型4気筒4バルブエンジンを搭載した。コンパクトな燃焼室を実現するため、カムチェーンは吸気側カムだけを直接駆動させ、排気側カムは吸気側からギアを介し動かす新カムチェーンレイアウトを採用した。これでマス集中・カム軸回りの小型化を促進するとともに、コンパクトな燃焼室を実現した。またアルミ鍛造ピストン、精度に優れたFSコンロッドなどを採用し高い信頼性を備えるものとした。

2) 最新の電子制御技術「G.E.N.I.C.H.」に基づくYCC-I、YCC-Tの採用
 吸気ファンネル部には、ファンネル長の切り替により良好な吸気脈動を作り出すYCC-I(ヤマハ電子制御インテーク)を採用した。回転数に応じファンネル長をロング/ショートに切り替える。切り替えは電子制御サーボモータ駆動で瞬時に行われ優れた加速性能に貢献する。燃料供給系は環境性能とレスポンスに優れるF.I.とし、スロットルバルブ制御にはYCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)を採用して、優れたドライバビリティーを引き出した。
 なお、フロント左右のエアインテークからは大容量エアクリーナーに新気が導入される。個性的外観のインテーク部パーツは、ヤマハ独自の耐腐食性のある調合材のバフクリア仕上げとなっている。


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3) 新設計のオールアルミ製フレーム
 新設計のオールアルミ製フレームを採用した。メインフレームは重力鋳造中空材、リアフレームはCFアルミダイキャストと押出材の溶接構造である。メインフレームはミリ単位で肉厚最適化を各部に施し高次元な剛性バランスを引き出している。

4) 優れた加速感にも貢献する前後サスペンション
 インナーチューブ径52mmの正立式フロントフォークを採用した。インナーチューブには酸化チタンコーティングを施し良好な作動性を実現。アウターチューブは上下2パーツ構成で下側はアルミ鋳造、上側はアルミ切削加工で性能と品質感を兼ね備えている。リアはリンク式のモノクロスサスペンションを採用、前後とも初期荷重、伸・圧減衰力調整可能なフルアジャスタブル式である。

5) リニア制御ABS(3ポジションABS)の採用
 フロントブレーキは、外径320mm/厚さ5.5mmのウェーブ形状大径ディスクを装着、これに対向6ピストンキャリパーをラジアルマウント方式にて装着。マスターシリンダーもラジアルポンプ型を採用して入力に応じたコントロール性に優れた制動力を発揮する。リアにも外径298mm/厚さ6mmのウェーブディスクを採用した。
 また新開発の3ポジションABSを採用した。液圧制御にはリニアソレノイドバルブを採用しており、状況変化に応じた滑らかで最適な液圧コントロールを行い、違和感の少ない自然な制動フィーリングとした。

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6) 力強さの中に優美さを備えたスタイリング
 初代のアイデンティティを受け継ぎながら、新世代のスタイリングを実現した。吸気・排気のフローの表現の中に、内部に秘める力強さを備えるスタイリッシュな造形となっている。
 なおエアインテーク部は、職人の手作業によるバフクリア仕上げを織りこむなど高品質な仕上げとなっている。


7)その他の特徴
 その他、(1)スリッパークラッチ、(2)シャフトドライブ、(3)4-1-2-4マフラー&三元触媒、(4)マグネシウム合金の投入(クラッチカバー、ACMカバー、ドライブ軸カバー)、(5)2分割ラジエター、(6)優れた加速感とハンドリングを両立させる専用開発タイヤ、(7)シート下配置で低重心化に貢献する樹脂製燃料タンク、(8)ハンドル後方に装備した有機ELマルチファンクションディスプレイ、などを採用した。





「VMAX」主要仕様諸元

 認定型式/原動機打刻型式  EBL-RP22J/P626E
 全長×全幅×全高  2,395mm/820mm/1,190mm
 シート高  775mm
 軸間距離  1,700mm
 最低地上高  140mm
 車両重量  311kg
 舗装平坦路燃費  16km/L(60km/h)
 原動機種類  水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
 気筒数配列  V型4気筒
 総排気量  1679cm3
 内径×行程  90.0mm×66.0mm
 圧縮比  11.3:1
 最高出力  111kW(151PS)/7,500r/min
 最大トルク  148N・m(15.1kgf・m) /6,000r/min
 始動方式  セル式
 潤滑方式  強制圧送ウェットサンプ式
 エンジンオイル容量  5.9L
 燃料タンク容量  15L
 燃料供給  燃料噴射式
 点火方式  T.C.I.式
 バッテリー容量/種類  12V-11.2Ah(10h)/YTZ14S
 1次減速比/2次減速比  1.508/3.082
 クラッチ形式  湿式多板ダイヤフラムスプリング
 変速機形式  リターン式5段
 変速比  1速2.375 2速1.810 3速1.400
 4速1.115 5速0.935
 フレーム形式  ダイヤモンド
 キャスター/トレール  31°00′/148mm
 タイヤサイズ (前/後)  120/70R18M/C 59V/200/50R18M/C 76V (前後チューブレス)
 ブレーキ形式 (前/後)  油圧式ダブルディスク式/油圧式シングルディスク式
 懸架方式 (前/後)  テレスコピック式/スイングアーム式
 ヘッドライト  ハロゲンバルブ/12V、60W/55W×1



「VMAX」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


車両本体販売価格

「VMAX」

2,310,000円

(本体価格2,200,000円・消費税110,000円)

※車両本体販売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。

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