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新作フロントサスペンション採用と細部の軽量化で戦闘力を向上 ヤマハ 4サイクルモトクロッサー「YZ250F」「YZ450F」04モデル発売

2003年06月05日発表

 ヤマハ発動機(株)は、水冷4サイクルDOHC単気筒5バルブのコンパクトエンジンを搭載し高い戦闘力を備えた4サイクルモトクロッサー「YZ250F」と「YZ450F」について、性能向上を図った’04モデルを設定し’03年9月19日より発売します。いっそうの軽量化による操縦安定性向上、48mm径フロントサスペンション採用による性能向上などを施しました。


ヤマハモトクロッサー「YZ250F」

ヤマハモトクロッサー「YZ250F」

名称

YZ250F
YZ450F

発売日

2003年9月19日

カラーリング

ディープパープリッシュブルーソリッドE


商品の概要

 ヤマハは4サイクル市販モトクロッサーを97年末から日欧米に導入し、従来2サイクルが主流だったモトクロス界に新旋風を巻き起こしました。初代YZ400Fに続き、2000年にはYZ426Fを投入。2003年にはFIM競技規則に対応した排気量449ccのYZ450Fを投入して広がる需要に呼応しました。
 一方125ccクラスでのニーズに対応しYZ426Fの技術を250ccクラスに再現したYZ250Fを2000年から導入し新需要を拡大しました。これらの投入により2サイクルと4サイクルが混走する競技シーンが各地で見られ、レースの興味を一層盛り上げ、03年にはライバル機種も投入され市場は一段と脚光を浴びています。上記背景の中、今回発売の04モデルYZ250F、YZ450Fは、(1)軽量化による戦闘力アップ、(2)ハンドリング性能の向上を主眼として開発を行い、一層の戦闘力アップを達成したモデルとなっています。


YZ250Fの主な変更点と特色

ポンピングロス低減による中速性能の向上

水冷4ストロークDOHC・5バルブエンジンは、現行型をベースにシリンダーのスカート部肉抜きエリアを拡大し、同時にクランクケース連結孔を拡大、これらの効果が相まってポンピングロスを低減させました。これにより中速域でのエンジン特性の向上と軽量化を達成しました。


チタン製エキパイなど軽量パーツの投入

新たにチタン製エキゾーストパイプ及びチタン製プロテクターを採用し軽量化を図りました。またオイルホースは従来のスチール材からアルミ製へ変更し軽量化を図りました。


新設計48mmインナー採用フロントフォーク

高次元なサスペンション性能を引き出すために、新設計48mmインナー採用フロントフォークを採用しました(現行モデルは46mm)。またアウターチューブには“カシマコーティング”と呼ぶ特殊表面処理を施しフリクションロスを低減、これらの相乗効果で優れたサスペンション性能を実現しました。また新作フォークのディメンションに適合させたハンドルクラウンは、表面処理をアロジン処理とし素材感をアピール、シンプルな外観品質としました。


チタン製フートレスト採用など徹底した軽量設計

フートレストは従来のスチール製からチタン製へ変更、リブ形状も新作してグリップ性向上と同時に軽量化を図りました。この他、メインフレームガセット部の材質及び形状変更による軽量化と強度バランス最適化、軽量スロットルワイヤー採用、などを行ないました。


フィット性・グリップ性に優れた新作シート

フロステッドパターンの表皮で優れたフィット性、グリップ性をもつ新作シートを採用。ライディングポジション自由度を大幅に向上させました。


YZ450Fの主な変更点と特色

新作クラッチコンポーネント

優れた操作性と信頼性を確保するため新作クラッチコンポーネントを投入しました。クラッチハウジングは、軸への保持構造を変更することによりスムーズな繋がり特性を実現しました。キックピニオンギアは独立設計としてクラッチハウジングへ圧入する構造とし、フリクションロス低減とスムーズな繋がり特性を実現しました。またクラッチワイヤー取り回しを見直し、軽快なレバー操作性を実現しました。


キャブレターセッティングの変更

優れたレスポンスで定評のFCR39キャブレターは、スクリーン高を4.5mmから6.5mmへ変更してスロットルレスポンスを向上させました。その他エキパイテール部仕様変更、CDIユニットマップ最適化などを行ないました。


その他車体関連の変更

車体関連については、(1)新設計48mmインナー採用フロントフォーク採用、(2)チタン製フートレスト採用、(3)グリップ性に優れた新作シート採用など、YZ250F共通の仕様を投入しました。


2004年モデル ヤマハモトクロッサー『YZ250F』仕様諸元(日本仕様)


全長×全幅×全高
シート高
軸間距離
最低地上高
乾燥重量

2,165×827×1,303mm
995mm
1475mm
382mm
93.5kg

原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比
最高出力
最大トルク
始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター型式
点火方式

水冷4サイクル DOHC5バルブ
単気筒
249cm³
77.0mm×53.6mm
12.5:1
30.9kW(42.0PS)/10,500rpm
28.4N・m(2.9kgf・m)/8,500rpm
キック
強制圧送ドライサンプ
1.2L
7.0L
FCR37×1
C.D.I.

1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比

フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ (前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後)

3.353/3.692
湿式多板
常時噛合式前進5段
1速/2.143 2速/1.750 3速/1.450
4速/1.227 5速/1.042
セミダブルクレードル
27.1°/117.4mm
80/100-21 51M/100/90-19 57M
油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
テレスコピック/スイングアーム



YZ250Fフィーチャーマップ


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2004年モデル ヤマハモトクロッサー『YZ450F』仕様諸元(日本仕様)


全長×全幅×全高
シート高
軸間距離
最低地上高
乾燥重量

2,171×827×1,303mm
995mm
1485mm
371mm
100kg

原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比
最高出力
最大トルク
始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター型式
点火方式

水冷4サイクル DOHC5バルブ
単気筒
449cm³
95.0mm×63.4mm
12.5:1
44.1kW(60.0PS)/9,000rpm
52.9N・m(5.4kgf・m)/6,500rpm
キック
ドライサンプ
1.2L
7.0L
FCR39×1
C.D.I.

1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比
フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ (前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後)

2.818/3.429
湿式多板コイルスプリング
常時噛合式前進4段
1速/1.929 2速/1.563 3速/1.278 4速/1.05
鋼管セミダブルクレードル
27.2°/118mm
80/100-21 51M/110/90-19 62M
油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
テレスコピック/スイングアーム



YZ450Fフィーチャーマップ


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メーカー希望小売価格

YZ250F
YZ450F

559,000円(消費税を除く)
684,000円(消費税を除く)


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